思ってたほど日本がヤバかった・・。
最近、色々な本を読んで思ったことは「日本やばくないか?・・。」ということ。
特に強烈だったのは書籍は、
資本主義はなぜ自壊したのか
資本主義はなぜ自壊したのか―「日本」再生への提言 (集英社文庫)
- 作者: 中谷巌
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/01/20
- メディア: 文庫
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この人は当時の自民党政権で竹中平蔵氏と協力し規制緩和、新自由主義を推進、導入に貢献したが、後に「新自由主義」は悪魔のシステムだと悟った。この書籍は著者の「懺悔の書」として有名。
希望の資本論
池上彰氏と佐藤優氏の二人がマルクス経済を読み解く書籍。テレビでは中立的な立場をとる池上氏ですが、書籍だと結構非難したりしてるんですよね・・。
ラテに感謝!
ラテに感謝! How Starbucks Saved My Life―転落エリートの私を救った世界最高の仕事
- 作者: マイケル・ゲイツ・ギル,月沢李歌子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2010/03/05
- メディア: 単行本
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実話。超一流大学であるイェール大学卒業後、広告会社勤務していた主人公が突然解雇され、その後スターバックスで働きながら本当に大切な事を学ぶ物語。
収入は子供の学費、妻の離婚の賠償に充てたので無一文。おまけに、解雇した上司は当時可愛がっていた部下と、みごとなまでの下り坂人生(笑)
個人的にヤバイなぁと思う理由は・・
- 少子化
- 教育右肩下がり
- 超弱肉強食、自己責任
1.少子化
少子化は国家崩壊につながるのは周知の事実。
少子化に伴う労働人口の減少は国家弱体に繋がり、その影響は国民の生活に直撃する。しかし、雇用と収入の不安定化により「結婚出来ない」、「子供を作らない」人が激増するのは避けられないし現実に起こっている。
現在は非正規などでは、賃金から「労働力の再生産費用(子供を作り育てる費用)」などが排除されているので、少子化が一層加速する。
2.教育右肩下がり
家庭収入と学歴がリンゲージしている。さらに、大学でも学生は学ばないので他国に負ける。貧乏な家庭はその子供の代まで貧乏になる負の連鎖。また、一度堕ちれば、這い上がるのは至難の業。
ちなみに、論文本数、留学者数は他のアジア国の方が多くなってるというヤバイ現状。
3.超弱肉強食、自己責任社会
個人的に、これが一番の日本崩壊のトリガーだと思う。新自由主義により、各家庭、地域、隣人の結びつきが消失し、「お金」で全て物事を判断するようになってしまった。
某小売メーカーが岩手のとある地域に進出し、その地域の個人商店を全て消し去ってしまった。しかし、そのメーカーが撤退したことにより、地域住民は買い物が困難になるという皮肉な結果が起こった。もちろん、そのメーカーが責任を取るということはない。
個人は、一度堕ちれば「負け組」のレッテルを張られ生きにくくなってしまった。
欧米では「自己責任論」がなぜあるのかを理解せずに、日本に「自己責任論」を導入した罪は重いと思う。佐藤氏、池上氏共に日本の「自己責任論」を強く否定している。ちなみに、海外では会社の業績により賃金を下げるのは違法です(笑)。
日本では「会社の業績」という変数が賃金に影響を及ぼすので大変ですね・・。
新自由主義を導入した竹中平蔵氏がかなり嫌われているのは有名だが、自分も好きではない。ただ、どこから搾取するのが一番効率的かを物凄く理解していると思う。マルクス経済に従い、「株」などの金融よりも「労働から搾取することが一番効率よく、手堅いから」という観点から「パソナ」に就任しているのは間違いない。
現在は「規制緩和」ではなく「規制撤廃」を提唱していて、本当に怖い人だ(笑)
ただ、「新自由主義」を推進するなら国民に地獄絵図を示す義務はあったはず。
多少なりとも新自由主義に「制限」を課さないと資本が暴走するというのは、中谷氏、池上氏、佐藤氏の見解だった。
現在、自民党は「女性の活躍」ということで女性の利用を推進しているが、マルクス経済に従うと、女性が多く働けば労働力問題が解消し、その結果、男性の賃金も同じく低下する。女性が働くのも実は皮肉な結果を生むんですね・・。
また、ピケティが主張するような分配論、いわゆる「国家が介入し、富裕層から税を課す」というのはパナマ文書からもわかるように難しい。
自分の好きな「欅坂46」も新自由主義に従ってるんですよね・・。
メンバー内では超競争をさせ、勝者のメンバーは利潤総取り。
ファンからはいかに搾取するか考え、依存症レベルのイベント、システムを展開している。
正直、えげつないと思っています(笑)
知り合いの中国人と会話した時に「中国も異常な社会になっている」という事を教えてもらいました。
過度に競争するので、若者が疲れていると。就職してもすぐに解雇もあるらしいです。
海外に留学する理由は「中国での就職が有利になる」、「中国が大変だから、他の国で就職」が多いとのこと。