新卒一括採用の廃止を主張するのは馬鹿だと思う
新卒一括採用を否定するのは馬鹿だと思う。
多くの学生が「正社員」というチケットを手に入れられるのは、「新卒一括採用」と言う素晴らしいセーフティネットのおかげだから。
海外はそれとは正反対で超弱肉強食の世界。
海外は猛烈な「超学歴社会」で、しかもスキルがない学生は絶対に就職できない。
海外は「空き」があるとその都度募集をかけるシステムだから学生が職に就くには経験者を倒す必要があるから、学生は必死にインターンやボランティアで経験やスキルを磨く必要がある。
つまり、海外で職を得るには「学歴」+「経験者を倒す必要がある」、この2つを満さなければならない。
おまけに大学の専攻によって「職種」が大幅に縛られる。
一見に自由に見えるが、実は階層社会であり、日本みたいにどんな職種にも応募できることなんてない。
新卒一括採用を廃止し、通年採用に切り替えたら、日本も「学歴」+「経験者を倒す必要がある」に切り替わる。たいていの学生は瞬殺されるだろうし、かなり嫌な空気が漂うはず。
そもそも、新卒一括採用の廃止を主張しているのは研究機関や有名人のいわゆるエリート組か、新卒一括採用の恩恵を授かることの出来なかった人たち(負け組)。
特に、新卒一括採用の恩恵を授かることの出来なかった人たち(負け組)が通年採用に切り替えてもスキルと学歴がないなら瞬殺されるだろうし、そのセーフティネットからこぼれたにも拘わらず、超弱肉強食の世界で勝つなんてのは無理がある。
新卒一括採用は素晴らしいシステムという結論。
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